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ビジネスローンの審査基準は?通過するために押さえるべきポイントを解説

事業の運営や拡大に必要な資金を、ビジネスローンで調達する場合があります。ただ、ビジネスローンは申し込めば必ず借りられるわけではなく、申し込み後の審査に通らなければ融資を受けることができません。

ビジネスローンの審査では、業績や財務状況、返済能力、成長性や将来性など、さまざまな観点で企業の信用力が評価され、融資の可否が決定されます。そのため、事前に審査基準を理解し、準備を正しく進める必要があるのです。

この記事では、ビジネスローンの主な審査基準や、審査を通過するためのポイント、金融機関ごとの特徴について詳しく解説します。資金調達をスムーズに進めるために、ぜひお役立てください。

ビジネスローンの審査基準

ビジネスローンを申し込む際には、金融機関が設けている審査基準を満たす必要があります。審査基準を理解することで、自社が融資を受けられる可能性を事前に把握できます。

業績・財務状況

金融機関が最も重視するのが、企業の業績や財務状況です。安定した経営状況にあるかどうかは、融資判断の大きな材料となります。

具体的には、決算書に基づく黒字経営の有無が確認されます。継続的に利益を出している企業は、返済能力が高いと判断される傾向にあります。

また、債務超過の状態にないかも重要なポイントです。資産よりも負債が多い状態は、経営リスクが高いと判断される要因になります。

税金や社会保険料などの支払い状況も厳しくチェックされます。滞納があると、資金管理能力に問題があるとみなされるため、公共料金やその他の支払いを期日通りに行うことが大切です。

信用情報

企業や経営者個人の信用情報も、審査の重要な判断材料です。信用情報機関に登録されている情報から、過去の返済履歴が確認されます。

過去に、金融機関からの借入れで返済遅延や債務整理などの履歴がある場合、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、経営者個人の信用情報も確認される場合が多いため、個人的な借入れについても注意が必要です。

また、最近の借入れ状況や申込み状況も審査に影響します。短期間に複数の金融機関に融資を申し込んでいると、資金繰りに急な問題が生じているのではないかと判断されることがあります。

信用情報の定期的な確認を行い、問題があれば事前に対処しておくことが重要です。自分の信用情報は、各信用情報機関で開示請求することができます。

資金用途や融資希望額の妥当性

ビジネスローンを申し込む際には、資金用途を明確に説明できることが重要です。そもそも、ビジネスローンの使途は事業用途に特化しているため、漠然とした理由では審査に通りにくくなります。

従って、設備投資、運転資金、事業拡大など、具体的な資金使途と、その効果を説明できる準備が必要です。金融機関は、融資したお金がどのように事業に役立ち、返済原資を生み出すのかを重視します。

また、希望する融資額についても、その算出根拠を明確に示せることが大切です。例えば、設備投資の場合は見積書を、運転資金の場合は資金繰り表などの裏付け資料を用意しておくと説得力が増します。

資金用途と融資額の整合性が取れていることが、審査では高く評価されます。必要以上の融資を申し込むのではなく、実際に必要な金額を適切に見積もることが重要です。

返済能力

どれだけ良い事業計画があっても、返済能力がなければ融資は実行されません。金融機関は、企業の収益性やキャッシュフローを分析し、返済能力を査定します。

返済原資をどこから捻出するのか、明確に説明できることが重要です。例えば、新規設備導入によるコスト削減効果や、新事業による売上増加などが具体的に見込める場合は、返済能力の説明材料になります。

また、月々の返済額が、現在の手元資金や利益から無理なく支払える金額かどうかも重要なポイントです。返済シミュレーションを事前に行い、自社の返済能力を把握しておくことが大切です。

安定したキャッシュフローの確保は、審査において非常に重視されます。季節変動が大きい事業の場合は、年間を通じての資金繰り計画を示すことができるとよいでしょう。

ビジネスローンの審査基準の金融機関別の違い

ビジネスローンを提供する金融機関には、いくつかの種類があり、それぞれ審査基準や特徴が異なります。自社の状況に合った金融機関を選ぶことも、融資獲得の重要なポイントです。

メガバンクの審査基準

メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)は、比較的厳格な審査基準を持っています。安定した業績と財務基盤を持つ、中堅・大企業向けの融資が中心です。

審査期間は、一般的に3〜5営業日程度かかりますが、事前準備や担当者との関係構築によっては、もう少し短縮されることもあります。金利は1%〜14%程度と幅広く、企業の信用力によって大きく変動します。

融資限度額は、数百万円から1,000万円程度までが一般的ですが、企業規模や取引実績によっては、さらに高額な融資も可能です。安定した財務状況や将来性のある事業計画が求められます。

長期的な取引関係の構築が、メガバンクとの融資取引では重要です。融資だけでなく、預金や為替、決済サービスなど総合的な取引を行うことで、融資条件が有利になることもあります。

地方銀行の審査基準

地方銀行は、地域密着型の金融機関として、地元企業への融資に積極的です。メガバンクと比較すると、中小企業や個人事業主にとってはアクセスしやすい傾向があります。

審査期間は、メガバンクと同様に3〜5営業日程度かかりますが、地域や支店によっては迅速な対応が可能な場合もあります。金利は3%〜15%程度で、企業の信用力や取引実績によって変動します。

融資限度額は、数百万円から1,000万円程度が一般的ですが、地域の中核企業などは、より高額な融資を受けられることもあります。地域経済への貢献度や雇用創出効果なども評価されることがあります。

地域特性に合わせた事業展開や地域の産業育成、雇用促進に対する効果をアピールすることが、地方銀行からの融資獲得には効果的です。地域の課題解決や活性化につながる事業であれば、前向きな融資判断が得られやすくなります。

信販会社の審査基準

信販会社(オリコ、アプラス、ジャックスなど)は、銀行よりも柔軟な審査基準を持つことが多く、創業間もない企業や小規模事業者でも融資を受けやすい傾向があります。

審査期間は、最短即日から数日程度と比較的短く、迅速な資金調達が可能です。金利は、5%〜18%程度と銀行よりも高めに設定されていることが多いですが、審査のハードルは低い傾向にあります。

融資限度額は、数十万円から500万円程度が一般的で、事業規模に応じた少額融資から対応してもらえるのが特徴です。銀行融資が難しい場合の代替手段として活用されることも多いでしょう。

スピーディーな審査プロセスが信販会社の強みです。緊急の資金需要がある場合や、銀行融資の審査期間を待てない場合には、信販会社のビジネスローンが選択肢となります。

消費者金融の審査基準

消費者金融(アイフル、プロミスなど)も事業者向けの融資サービスを提供しており、最も審査基準が柔軟といわれています。創業間もない企業や個人事業主、財務状況に不安がある企業でも融資を受けられる可能性があります。

審査期間は最短即日と非常に速く、急な資金需要にも対応可能です。金利は、6%〜18%程度と高めですが、銀行などでの融資が難しい場合のつなぎ資金として活用されることがあります。

融資限度額は、数万円から500万円程度までと幅広く、小口の資金調達にも対応しています。担保や保証人が不要なケースが多いのも特徴です。

迅速な資金調達手段として、消費者金融のビジネスローンを活用することができます。ただし、金利が高めなので、短期間での返済計画を立てておくことが重要です。

ビジネスローン審査に通過するためのポイント

ビジネスローンの審査基準を理解したうえで、実際に審査に通過するためのポイントを押さえておきましょう。適切な準備と対策により、融資獲得の可能性が高まります。

財務改善に取り組む

ビジネスローンの審査では、財務状況が重視されるため、申請前に可能な範囲で財務改善に取り組むことが効果的です。短期間で大きな改善は難しいかもしれませんが、いくつかの対策を講じることで、印象を良くすることができます。

例えば、不要な固定費の削減や在庫の適正化、売掛金の回収促進など、キャッシュフローを改善する取り組みを行いましょう。また、個人事業主の場合は、事業用の口座と個人用の口座を明確に分けることも重要です。

債務超過の状態にある場合は、増資や役員借入の資本性借入金への転換など、バランスシートを改善する方法も検討してみましょう。税理士や公認会計士などの専門家に相談すると、効果的な対策を提案してもらえる可能性があります。

財務体質の継続的な改善に取り組む姿勢をアピールすることで、将来的な返済能力の向上を示すことができます。現状の財務状況だけでなく、改善に向けた具体的な取り組みと将来の見通しを説明できるとよいでしょう。

提出資料の内容を充実させる

審査において最も基本的かつ重要なポイントが、提出する資料の正確性と充実度です。決算書や事業計画書などの資料は、金融機関が自身の事業を評価する重要な判断材料となります。

決算書は、可能な限り税理士などの専門家に確認してもらい、誤りがないようにしましょう。また、財務諸表の数字に不自然な増減がある場合は、その理由を説明できるように準備しておくことが大切です。

事業計画書は、具体的な数値目標や実行プランを盛り込み、実現可能性の高い内容にすることが重要です。根拠のない楽観的な見通しではなく、現実に基づいた計画であることが求められます。

提出資料の一貫性を保つことも重要です。複数の資料間で数字や内容に矛盾があると、信頼性が低下してしまいます。すべての資料が、統一された情報に基づいているか確認しましょう。

信用情報を良好に保つ

金融機関は、企業や経営者の信用情報を必ずチェックします。信用情報に問題があると、いくら優れた事業計画があっても審査に通りにくくなります。

日頃から支払いの期日を厳守し、延滞を起こさないよう注意しましょう。特に借入金の返済や公共料金、税金などの支払いは絶対に遅れないようにすることが重要です。

また、短期間に複数の金融機関に同時に融資申請を行うと、信用情報機関にその記録が残り、資金繰りに問題があるのではないかと疑われることがあります。融資申請は、計画的に行いましょう。

定期的な信用情報のチェックも大切です。自分の知らないところで誤った情報が登録されていることもあるため、申請前に信用情報を確認し、問題があれば早めに対処しておきましょう。

一定の自己資金を準備する

ビジネスローンを申し込む際、一定の自己資金を準備していることは大きなプラス要素となります。金融機関は、経営者自身もリスクを負っているかどうかを重視します。

特に、新規事業や設備投資のための資金調達では、総事業費の2〜3割程度は自己資金で賄うことが望ましいとされています。自己資金の比率が高いほど、金融機関からの信頼性が高まります。

自己資金が少ない場合でも、その理由と今後の資金計画を明確に説明できるようにしておきましょう。例えば、自己資金は運転資金として確保しておき、設備投資部分を融資で賄うといった説明ができるとよいでしょう。

事業への自己投資姿勢を示すことで、金融機関に対して事業への確信と責任感をアピールすることができます。経営者自身が資金を投じる事業には、説得力があります。

資金用途は事業資金に限定する

ビジネスローンの資金用途は、基本的に事業資金に限定されています。個人的な使途や投機的な目的での利用は認められず、審査でも厳しくチェックされます。

例えば、経営者の自宅購入や家族旅行などの個人的な支出、株式投資や不動産投資などの投機的な目的での利用は、ビジネスローンの資金用途として不適切です。

申請時には、具体的な資金使途と、その事業上の必要性を明確に説明できるようにしておきましょう。必要に応じて、見積書や計画書などの裏付け資料を用意すると説得力が増します。

事業発展に直結する資金使途を明確に示すことで、審査担当者に融資の必要性と効果を理解してもらいやすくなります。新規顧客の獲得や生産性向上など、具体的な効果を説明できるとさらによいでしょう。

現実的な融資希望額に設定する

審査に通過するためには、返済能力に見合った現実的な融資希望額を設定することが重要です。自社の財務状況や将来の収益見込みを考慮し、無理のない金額を申請しましょう。

希望額が高すぎると、返済能力への疑問から審査に通りにくくなることがあります。一方、必要額を過小評価して申請すると、後で資金不足に陥る可能性があります。

融資希望額は、具体的な使途とその効果を明確に示せる金額に設定することがポイントです。設備投資であれば見積書や投資回収計画、運転資金であれば詳細な資金繰り表などを基に算出しましょう。

段階的な資金調達計画を立てることも効果的です。例えば、最初は必要最小限の金額でスタートし、実績をつくった後に追加融資を受けるという方法もあります。金融機関との信頼関係を築きながら、徐々に融資枠を広げていく戦略が有効です。

AI審査システムへ対応する

現在、多くの金融機関でAIを活用した自動審査システムを導入しています。特に、ネットバンクやオンラインローンサービスでは、AIによる初期審査が一般的となっています。

AI審査では、入力されたデータに基づいて機械的に判断が行われるため、正確な情報入力が非常に重要です。入力ミスや矛盾する情報があると、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、AI審査では、過去の返済履歴や信用情報などの客観的なデータが重視されます。そのため、事前に自社の信用情報をチェックし、問題があれば改善しておくことが大切です。

正確かつ一貫性のあるデータ提供が、AI審査を通過するポイントです。申請フォームの入力内容と提出書類の情報に食い違いがないよう、慎重に確認しましょう。

まとめ

ビジネスローンの審査基準は、業績・財務状況、信用情報、資金用途の妥当性、返済能力など多岐にわたります。これらの基準を理解し、適切な準備を行うことで、融資獲得の可能性を高めることができます。

審査通過のポイントとしては、資料の正確性と充実度を高める、信用情報を適切に管理する、自己資金を準備する、現実的な融資希望額を設定するなどの点が挙げられます。また、金融機関の種類によって審査基準や特徴が異なるため、自社の状況に合った金融機関を選ぶことも重要です。融資申請は計画的に行い、必要な書類や事業計画書の準備に十分に時間をかけるようにしましょう。

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