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2025.05.27

おすすめの開業資金調達方法!第一候補は「日本政策金融公庫」

開業時には店舗の準備費用や設備投資、宣伝広告費など様々な費用が発生するため、資金調達方法をしっかりと検討することが重要です。

また、開業直後は売上が安定しない可能性もあり、運転資金の確保も視野に入れなければなりません。

本記事では、短期間で資金を確保しやすく、低金利で安心して利用できる日本政策金融公庫をはじめ、代表的な調達方法について解説します。

開業資金におすすめの選択肢は2つ

まず開業資金を調達する上でのチェックポイントは以下の3つがあります

  • 必要な額だけの資金調達を行える
  • 利用のハードルが高くない
  • 資金調達後のリスクが少ない

例え知人からお金を借りたとしても、必要な額を集めるのは簡単ではありません。銀行融資は審査通過が容易ではなく、投資に頼るのは経営権や会社経営の方向性などで後々に問題が発生してしまうかも知れません。

それらのリスクを考慮した上で開業資金として利用しやすく、注目度の高い調達方法は、「日本政策金融公庫」と「クラウドファンディング」の2つの資金調達方法です。

開業準備段階では大きな資金負担がかかりやすいため、負担を軽減できる融資制度や、資金を集める仕組みに注目が高まっています。特に、初期投資を抑えながら早期に事業を軌道に乗せることを目指すのであれば、低金利の融資制度や幅広い人々が参加できる仕組みを活用するのが有効です。

この段階での資金調達方法としては、政府系の金融機関である日本政策金融公庫が多くの開業者に選ばれています。低金利で借入を行える点や、比較的申込手続きがわかりやすいのが特長です。

一方で、近年ではクラウドファンディングを利用して開業前からファンや顧客を獲得し、資金源とマーケティング効果を同時に狙う手法が注目を集めています。資金調達だけでなく、事業アイデアのテストにも役立つ点が魅力です。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、政府が運営する金融機関であり、中小企業や個人事業主に対する低金利の融資制度を提供しています。これにより、開業直後の資金繰りを安定化させるのに大いに役立ちます。

特に、自己資金が十分でない場合でも利用できる点や、融資審査において事業計画を重視するため、将来性あるビジネスであれば審査に通りやすい傾向があります。

実際、初めて事業を始める方の多くが利用している実績があり、開業資金を確保するうえで有力な候補となります。

日本政策金融公庫で開業資金を調達するメリット

日本政策金融公庫で開業資金を調達するメリットは以下があります。

  • 中小企業や個人事業主への融資に積極的であり、審査通過が難しくない
  • 銀行などからの融資よりも低金利・長期返済期間が設定されやすい
  • 「新創業融資制度」は開業前から申し込める

中小企業への支援を目的としている公的な期間であることから、開業費用を準備したいという方も比較的ですが審査通過がしやすく、また融資に関する条件も好条件となることが少なくありません。

日本政策金融公庫で開業資金を調達するデメリット

一方日本政策金融公庫で開業資金を調達するデメリットは以下があります。

  • 申込みから融資を実際に受けるまでに1ヶ月から2ヶ月が必要
  • 申請書類の数が多いなど申請にかかる手間が多い

政策金融機関であることが影響しているのか、審査に必要な時間と手間が大きいのはデメリットと考えられます。実際、審査通過できない企業の多くは書類作成の不備があり、丁寧な書類作成を行うことが大切になります。

手数料が必要にはなりますが、手続きに対する不安がある場合は認定支援期間によるサポートを受けることをおすすめします。

※日本政策金融公庫については、以下の記事で詳しく解説しています。
日本政策金融公庫とは?審査に通るためのポイントを解説

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、インターネットのプラットフォームを活用し、不特定多数の支援者から少額ずつ資金を募る仕組みです。資金調達だけでなく、自社ブランドの認知度向上や先行的なリピーターづくりにも役立つメリットがあります。

開業前から新サービスや製品のプロトタイプを公開し、そのアイデアや将来性を伝えることで、応援・支援してくれる人を集められる可能性が高まります。

ただし、多くのプロジェクトが並ぶ中で差別化を図るために、魅力的なコンテンツを作成し、実現性のあるビジネスモデルをアピールすることが必要です。

クラウドファンディングで開業資金を調達するメリット

クラウドファンディングで開業資金を調達するメリットは以下があります。

  • 高額な資金調達を成功させられる可能性がある
  • 開業前に事業計画への世間の反応が見られる
  • 広告効果も期待できる

魅力的なプロジェクトを立ち上げることができれば、その夢に賛同した人たちから大きな資金調達が行える可能性があります。また資金調達の進行具合や届いた意見を参考にして世間の反応を見たり、情報を公開することで広告としての効果も期待できるなど、資金調達以外でのメリットも考えられます。

クラウドファンディングで開業資金を調達するデメリット

クラウドファンディングで開業資金を調達するデメリットは以下があります。

  • 寄付型でない限りは商品や現金によるリターンを考慮する必要がある
  • 全く資金調達が行えない可能性もある

クラウドファンディングには「寄付型・購入型・投資型」という3種類がありますが、寄付型以外では出資者に対して開業後には商品やサービスの提供や利益の還元などを行う必要となります。

また選択した条件によっては、目標額に達成しない場合は資金調達が全くできないという可能性もあり、プロジェクトを立ち上げる際の目標設定などには注意が必要です。

※クラウドファンディングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
クラウドファンディングとは
クラウドファンディングのメリット・デメリット

資金調達の成功確率が高いのは「日本政策金融公庫」

開業資金の調達で代表的な手段として挙げられる日本政策金融公庫を中心に、成功しやすい理由を解説します。

日本政策金融公庫による融資は、政府の支援が背景にあるため、低金利で借入期間も柔軟に設定できるのが特長です。また、事業計画がしっかりと作成されていれば、大手金融機関に比べて融資が通りやすいとされる点も魅力となっています。

さらに、審査の過程で事業の将来性が評価対象となるため、安定的な返済が見込めると判断されれば、スムーズに融資を受けられるケースが多いです。開業後のキャッシュフローに余裕が生まれやすく、事業初期の不確定要素が多いタイミングでも心強い味方と言えます。

クラウドファンディングが失敗する原因は?

クラウドファンディングは、成功すれば多くの支援者と資金を確保できますが、失敗する原因として目標額が高すぎる設定や、魅力的なリターンが用意できていない点が挙げられます。プロジェクトの内容を十分に伝えきれなかったり、常に情報発信を行わなかったりする場合にも支援者が集まらず、キャンペーン期間内に目標額に到達しないケースも少なくありません。

開業資金調達に向かない資金調達方法

一方開業資金の調達に向かない資金調達方法は以下があります。

  • ファクタリング
  • 売掛債権担保融資
  • ビジネスローン

ファクタリングも売掛債権担保融資も売掛債権を利用した資金調達方法ですので、まだ開業していない状況での利用は現実的とは言えません。

またビジネスローンを利用する際にも決算書などの提出を求められることが多く、大きな額の融資が受けにくいことや金利の高さから開業資金調達には向いているとは言えません。

一部の高金利のローンや、審査基準が厳しい投資ファンドなどは、開業初期に安定した収益を見込むことが難しい段階では避けたほうが無難な場合があります。十分な実績や担保が必要とされるため、まだ売上が安定しない時期に多額の資金負担が発生すると、経営リスクが高まる原因になるからです。こうした不向きな方法を避け、より利用しやすい手段を選ぶことが大切です。

自社にとって最適な資金調達方法で開業資金を調達

自社の事業内容や将来計画を踏まえ、最適な資金調達手段を選ぶことが重要です。

自社のビジネスモデルや顧客獲得計画、運転資金の見通しなどを明確にし、その上でどの資金調達方法が最適かを左右するポイントを整理しておきましょう。例えば、短期間での資金確保が必須の場合は、日本政策金融公庫の融資審査を急ぐほか、簡単な手続きでできるローンや補助金も検討材料に入ります。

また、賛同者やファンづくりを同時に行いたいならクラウドファンディングを活用したり、高額の投資が必要な設備導入を視野に入れている場合にはエクイティファイナンスを検討するのも一つの選択肢です。事業方針に合った調達方法を選択することが、後々の事業拡大や経営安定へとつながります。

ヒューマントラストでは、色々な資金調達のサポートをさせて頂きますので、ぜひ一度ご相談お待ちしております。

支援実績12,000社以上!ヒューマントラストの資金調達トータルサポート

開業資金調達で不安や疑問が多い場合、専門家の力を借りるという手段もあります。資金調達の手続きや融資申請書類の作成、事業計画のブラッシュアップなど、多方面のサポートを一括して提供しているのがヒューマントラストです。

ヒューマントラストは、これまで12,000社を超える法人・個人事業主様の資金調達を支援してきました。 ファクタリングやビジネスローン、銀行融資の調達支援などをワンストップでご提供しており、最短即日での現金化や融資にも対応しています。 とくに、売掛先へ通知しない2社間ファクタリングは、最短15分ほどで資金をご用意できるため、急な経営ニーズにも柔軟に対応可能です。 必要書類も最小限に抑え、オンラインやお電話でのお手続きを中心に進められますので、遠方にお住まいの方やお忙しい経営者の方でも気軽にご利用いただけます。 まずは専門スタッフが状況を丁寧にヒアリングし、それぞれに最適なプランをご提案いたしますので、資金繰りにお困りの際はぜひヒューマントラストまでご相談ください。

資金調達コンサルティングの無料相談とお申し込みはこちらから

 

監修者 三坂大作
筆者・監修者 ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役三坂 大作(ミサカ ダイサク)

略歴
・1985年:東京大学法学部卒業
・1985年:三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行
 表参道支店:法人融資担当
・1989年:同行 ニューヨーク支店勤務
 非日系企業向けコーポレートファイナンスを担当
・1992年:三菱銀行を退社、資金調達の専門家として独立
資格・登録情報
・経営革新等支援機関(認定支援機関ID:1078130011)
・貸金業務取扱主任者(資格者:三坂大作)
・貸金業登録:東京都知事(1)第31997号
・日本貸金業協会 会員番号:第006355号
専門分野と活動実績
企業の成長を資金面から支えるファイナンスの専門家として、30年以上にわたり中小企業の財務戦略・資金調達を支援。
国内外の法人融資・国際金融業務の経験を基に、経営者に寄り添った戦略的支援を展開。

現在の取り組み
ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役として、以下の事業を統括:
・法人向けビジネスローン事業「HTファイナンス」
・個人事業主向けファクタリングサービス
・資金調達および財務戦略に関する経営コンサルティング

経営革新等支援機関として、企業の持続的成長を実現するための財務戦略策定や金融支援を行い、
貸金業登録事業者として、適正かつ信頼性の高い金融サービスを提供しています。



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