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2025.05.27

FXとは?基本的な知識や運用する際のポイントを紹介

為替相場の変動を利用して利益を得るFX取引は、少額から始められ、24時間取引が可能であるため、副業として利用する方も増えています。しかし、FXの仕組みは複雑であり、どのように始めればよいのか分からないことが多いでしょう。

本記事では、FXの基本的な仕組みや始め方、資金管理の方法について分かりやすく解説します。また、初心者の方が陥りやすいリスクとその対策についても紹介します。

FXとは何か

FXは「Foreign Exchange」(外国為替)の略称です。異なる通貨間の為替レートの変動を利用して、利益を得る金融取引です。

FXの仕組み

FX取引では、ある通貨を売り、別の通貨を買うことで取引が成立します。例えば、1ドル=110円の時に1万ドルを買い、後に1ドル=115円になった時に売れば、5万円の利益を得ることができます。

FX市場は世界最大の金融市場で、1日の取引量は約6.6兆ドル(約726兆円)にもなります。市場が大きいため流動性が高く、売買が成立しやすいのが特徴です。

また、FXの大きな特徴として、実際に通貨を受け渡さない差金決済方式を採用していることが挙げられます。これにより、実物の通貨を扱う手間や保管コストなどが不要になっています。

FXと株式投資の違い

FXと株式投資には、いくつかの大きな違いがあります。まず、FXは24時間取引が可能であり、世界中の市場が開いている時間帯であればいつでも取引できます。一方、株式市場は各国の取引所の営業時間内でしか取引できません。

また、FXでは通貨の「売り」から入ることも一般的です。つまり、相場が下落すると予想される場合でも、利益を狙うことができます。株式投資では、基本的に「買い」からスタートし、価格上昇で利益を得る手法が主流です。

さらに、FXではレバレッジを活用することで、手元資金の何倍もの取引が可能になります。これにより、少額から始められる反面、リスクも大きくなる点に注意が必要です。

FXの重要な用語と基礎知識

FX取引を理解するためには、いくつかの基本用語を押さえておく必要があります。

FXの基本用語

まずは、基本的な取引用語から見ていきましょう。FXでは、「通貨ペア」と呼ばれる2つの通貨の組み合わせで取引します。例えば、「USD/JPY」は、米ドルと日本円の通貨ペアを表しています。

取引の際には、「ビッド」と「アスク」という2つの価格が表示されます。ビッドは通貨を売る際の価格、アスクは通貨を買う際の価格です。この2つの価格の差は「スプレッド」と呼ばれ、FX会社の実質的な手数料となっています。

取引単位となる「ロット」の概念も重要です。一般的に、1ロットは10万通貨単位ですが、FX会社によっては1,000通貨(マイクロロット)や10,000通貨(ミニロット)からの取引も可能です。

レバレッジとは

レバレッジとは、少額の資金で大きな取引を行うための仕組みです。例えば、レバレッジ10倍であれば、10万円の証拠金で100万円分の取引が可能になります。

日本では金融庁の規制により、個人投資家のレバレッジは最大25倍に制限されています。これは投資家保護のための措置ですが、海外のFX業者では、より高いレバレッジが提供されていることもあります。

レバレッジは利益を拡大できる反面、損失も同様に拡大するリスクがあります。例えば、レバレッジ10倍で取引している場合、相場が1%不利な方向に動くだけで、投資資金の10%が失われることになります。

スワップポイントとは

スワップポイントとは、2つの通貨間の金利差から生じる受取利息や支払利息のことです。例えば、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売るポジションを保有すると、その金利差分をスワップポイントとして受け取ることができます。

代表的な例として、「豪ドル/円」の取引があります。豪ドルの金利が日本円より高い場合、豪ドルを買い、円を売るポジションを持つことで、ポジションを翌日に持ち越すたびにスワップポイントを受け取れます。

ただし、逆のポジション(低金利通貨を買い、高金利通貨を売る)の場合は、スワップポイントを支払う必要があります。また、スワップポイントは各国の金融政策によって変動するため、常に一定ではありません。

FX取引のメリット

FX取引には、他の投資方法と比較して、いくつかの独自のメリットがあります。

少額から始められる

FXの大きな魅力の一つが、少額から始められる点です。多くのFX業者では、数万円から口座開設が可能で、中には1,000円程度から取引できる業者もあります。

これは、レバレッジの仕組みを活用することで実現しています。例えば、レバレッジ25倍の場合、4万円の証拠金で100万円分(約9,000ドル/円取引の場合)の取引が可能です。

少額でも実際の市場で取引体験ができるため、投資の学習としても有効です。ただし、少額だからといって無計画に取引すると資金を失うリスクがあるため、計画的な資金管理が必要です。

24時間取引が可能

FX市場は平日24時間、ほぼ常に取引可能です。これは、世界中の金融市場が時差によって順番に開閉するためで、月曜日の早朝(日本時間)からニューヨーク市場が閉まる土曜日の早朝まで取引できます。

この特性により、日中は仕事や他の活動に時間を割きながらも、夜間や早朝に取引することが可能です。特に副業として取り組む方にとって、この時間的な柔軟性は大きなメリットとなります。

また、重要な経済指標の発表や世界的なイベントが発生した場合でも、リアルタイムで対応することができます。株式市場が閉まっている時間帯でも、為替市場は動いているのです。

取引コストが低め

FX取引は、他の金融商品と比較して、取引コストが比較的低いのが特徴です。多くのFX業者では、実質的な取引手数料はスプレッド(売値と買値の差)に含まれており、別途手数料を取らないケースが多いものです。

特に主要通貨ペア(USD/JPY、EUR/USD、GBP/USDなど)のスプレッドは狭く設定されており、取引コストを抑えることができます。例えば、USD/JPYのスプレッドは0.2〜0.5銭程度の業者も多く、頻繁に取引する場合でもコスト負担が少なくて済みます。

さらに、多くのFX業者では、口座維持費や入出金手数料が無料のところが多いため、長期間取引を行わない期間があっても、追加コストが発生しにくいのもメリットです。

相場下落時にも利益が狙える

FX取引の大きな特徴として、相場が下落する場面でも利益を狙えることが挙げられます。これは、「売り」から取引を始めることができるためです。

例えば、円高ドル安が進むと予想する場合、USD/JPYの「売り」ポジションを持つことで、予想通りに円高が進めば利益を得ることができます。株式投資では基本的に相場が上昇しないと利益を得られませんが、FXでは相場の上昇局面でも下落局面でも利益を狙える点が大きな違いです。

相場の方向性を見極めて適切にポジションを選択できるという柔軟性は、さまざまな経済環境で利益機会を見出せる重要な要素です。ただし、相場予測は常に正確とは限らないため、リスク管理が重要です。

FX取引を行う上でのリスク

FX取引には魅力的なメリットがある一方で、認識しておくべき重要なリスクも存在します。

価格変動のリスク

為替相場は、さまざまな要因により絶えず変動しており、その予測は非常に困難です。経済指標の発表、政治イベント、地政学的リスク、市場のセンチメントなど、多くの要素が複雑に絡み合って相場を動かします。

例えば、米国の雇用統計発表時には、数秒で100pips(1円)以上動くことも珍しくありません。このような急激な変動は、予想と反対方向に動けば大きな損失につながる可能性があります。

相場の急変動に備えた対策を事前に立てておくことが重要です。具体的には、損切り注文(ストップロス)の設定や、過剰なポジションを持たないなどの対策が考えられます。

レバレッジによる損失拡大のリスク

レバレッジは利益を拡大できる反面、損失も同様に拡大するリスクがあります。例えば、レバレッジ10倍で取引している場合、わずか10%の不利な価格変動で証拠金が失われる計算になります。

特に初心者は、高レバレッジでの取引に惹かれがちですが、これが大きな損失を招く原因となることが少なくありません。市場が予想と反対方向に急激に動いた場合、口座資金の大部分あるいは全額を失うケースもあります。

レバレッジリスクへの対策としては、まず自分の許容できるリスク量を明確にし、それに見合ったレバレッジ設定を行うことが重要です。特に取引経験が浅いうちは、低めのレバレッジ(2〜5倍程度)から始めることが推奨されます。

ロスカットや追証のリスク

相場が不利な方向に動き、証拠金維持率が一定水準を下回ると、「ロスカット」が発動します。これは、それ以上の損失を防ぐために、FX業者がポジションを強制的に決済する仕組みです。

ロスカットが発動されると、不利な価格で強制決済されるため、想定以上の損失が発生する可能性があります。特に相場が大きく急変する場合、設定したロスカットレベルよりもさらに不利な価格で約定することもあります。

また、一部のFX業者では、追証制度(証拠金不足時に追加資金の入金が必要になる制度)を採用しているケースがあります。この場合、ロスカットが間に合わず大きな損失が発生すると、口座資金以上の損失が生じ、追加で資金を支払う必要が生じることがあります。

スリッページのリスク

スリッページとは、注文した価格と実際に約定する価格に差が生じることです。特に、市場が急変動している時や、流動性が低い時間帯(深夜など)に発生しやすくなります。

例えば、100円で損切り注文を出したとしても、実際には100.5円で約定するといったケースです。このわずかな差が、取引量が大きい場合には大きな損失につながることがあります。

スリッページのリスクを減らすための時間帯選択も重要です。例えば、ニューヨーク市場とロンドン市場の取引時間が重なる時間帯(日本時間の夜〜深夜)は流動性が高く、スリッページが発生しにくい傾向があります。

FXのさまざまなリスクへの対策

FX取引のリスクを理解したうえで、それに向けた対策をとることが長期的な成功への鍵となります。

リスク許容範囲の設定

FX取引を始める前に、自分がどの程度のリスクまで許容できるかを明確にしておくことが重要です。一般的には、投資に充てる資金全体の5%以内の損失に抑えるというルールを設ける投資家も多いでしょう。

具体的には、口座全体の資金のうち、1回の取引で失っても良い金額の上限を決めておきます。例えば、100万円の口座であれば、1取引で最大2万円(2%)までの損失に抑えるといった具合です。

無理のない資金配分で精神的余裕を持った取引を心がけることが大切です。焦りや恐怖から冷静な判断ができなくなると、さらなる損失につながりかねません。

効果的な損切りの実践

損切り(ストップロス)とは、損失が一定額に達した時点で取引を終了させる手法です。これにより、大きな損失を防ぐことができます。

効果的な損切りのためには、取引を開始する前に損切りポイントを決めておくことが重要です。例えば、テクニカル分析に基づき、重要なサポートラインやレジスタンスラインを損切りポイントとして設定する方法があります。

また、損切りを実行する際の心理的ハードルを下げるために、自動的に損切り注文を出せるシステムを活用するのも効果的です。多くのFX取引プラットフォームでは、発注時に同時にストップロス注文を設定できる機能が提供されています。

適切な資金管理

資金管理(マネーマネジメント)は、FX取引の成功において最も重要な要素の一つです。どれだけ優れた分析や取引戦略を持っていても、適切な資金管理なしでは長期的な成功は難しいでしょう。

ポジションサイズの管理も重要な要素です。一般的なルールとして、1回の取引で口座資金の1〜3%以上のリスクを取らないことが推奨されています。例えば、100万円の口座であれば、1取引で最大2〜3万円の損失に抑えるということです。

また、勝率と損益比(リスクリワードレシオ)のバランスも考慮する必要があります。例えば、勝率50%の戦略であれば、平均的な利益が平均的な損失の1.5倍以上になるようにすれば、長期的には利益を出せる計算になります。

分散投資による安定性の確保

特定の通貨ペアのみに集中して取引するのではなく、複数の通貨ペアに分散することで、リスクを軽減できます。異なる通貨ペアは、必ずしも同じように動くわけではないため、一つの市場で損失が出ても、別の市場で利益が出ることで全体のバランスを取ることができます。

また、取引タイミングの分散も有効です。すべての資金を一度に投入するのではなく、徐々に市場に参入することで、特定のタイミングでの大きな損失リスクを軽減できます。

複数の手法や時間軸を組み合わせた取引戦略の多様化も分散投資の一形態です。例えば、短期のスキャルピングと中長期のトレンドフォロー戦略を併用するといった方法です。

FX取引の基本戦略

FX取引を成功させるためには、基本戦略を習得した上で、自分に合った取引戦略を持つことが重要です。

テクニカル分析

テクニカル分析とは、価格チャートのパターンや各種指標を分析して、将来の相場動向を予測する手法です。過去の価格動向が将来にも繰り返されるという前提に基づいています。

代表的なテクニカル指標としては、移動平均線、RSI(相対力指数)、MACD(移動平均収束拡散法)、ボリンジャーバンドなどがあります。これらの指標を組み合わせることで、買いシグナルや売りシグナルを見つける手助けになります。

複数の時間軸を確認する複合分析手法も効果的です。例えば、長期チャート(日足、週足)でトレンドの方向性を確認し、短期チャート(1時間足、15分足)でエントリーポイントを決めるといった方法です。

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは、経済指標、政治情勢、各国の金融政策などの「基礎的な要因」から通貨の価値を判断する分析方法です。長期的な相場の方向性を見極める上で、特に重要です。

重要な経済指標としては、GDP成長率、雇用統計、インフレ率、中央銀行の金利決定、小売売上高などがあります。これらの指標が予想を上回ると、一般的にはその国の通貨が買われる傾向があります。

また、中央銀行の金融政策も為替相場に大きな影響を与えます。例えば、金利引き上げの兆候があれば、その国の通貨は強くなる傾向があります。逆に、量的緩和策の拡大など緩和的な政策は、通貨安につながりやすいものです。

トレンドフォロー戦略

トレンドフォロー戦略とは、相場の大きな流れ(トレンド)に乗って取引する方法です。「トレンドは友達」という格言があるように、トレンドの方向に沿って取引することで、成功確率を高めることができます。

トレンドを確認する方法としては、移動平均線が広く使われています。例えば、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上に抜けた場合、上昇トレンドが始まったと判断できます。

トレンドフォロー戦略では、調整局面での押し目買い(上昇トレンド時)や戻り売り(下降トレンド時)が効果的です。ただし、トレンドが転換する可能性もあるため、常にトレンドの強さを確認しながら取引することが重要です。

レンジ相場での戦略

レンジ相場とは、価格が一定の範囲内で上下動を繰り返す相場状況です。トレンド相場と比べて、全体の70〜80%の期間がレンジ相場といわれており、この状況での取引方法を知ることは重要です。

レンジ相場での基本戦略は、上限(レジスタンス)付近で売り、下限(サポート)付近で買うというものです。これらの境界線を見極めるために、過去の高値・安値や、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標が利用されます。

オシレーター系指標を活用したタイミング判断も有効です。RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系指標は、買われ過ぎ・売られ過ぎの状態を示してくれるため、レンジ相場での売買判断に役立ちます。

FX取引を始めるためのステップ

FX取引を始めるための具体的な手順を見ていきましょう。

FX会社の選択

FX取引を始めるにあたり、最初のステップとなるのがFX会社の選択です。日本には多数のFX会社があり、それぞれ特徴が異なるため、自分のニーズに合った会社を選ぶことが重要です。

主な選定ポイントとしては、スプレッド(取引コスト)、取引可能な通貨ペアの種類、取引プラットフォームの使いやすさ、スワップポイントの水準、サポート体制などが挙げられます。特に初心者の場合は、教育コンテンツが充実している会社を選ぶと良いでしょう。

金融庁に登録された正規の業者を選択することは、最も重要なポイントです。無登録業者と取引すると、トラブルが発生した際に適切な保護を受けられない可能性があります。

口座の開設

FX会社を選んだら、次は口座開設の手続きを行います。多くのFX会社では、オンラインで簡単に申し込みが可能です。

口座開設に必要な書類は、本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)とマイナンバー確認書類です。オンライン申込みの場合、これらの書類をスマートフォンなどで撮影してアップロードします。

審査期間は会社によって異なりますが、通常は数日〜1週間程度です。オンライン本人確認に対応している会社であれば、最短で当日に口座開設が完了することもあります。

取引プラットフォームの使用方法の習得

口座開設が完了したら、FX会社が提供する取引プラットフォームの使い方を学びましょう。多くのFX会社では、パソコン用のソフトウェア、ウェブブラウザ版、スマートフォンアプリなど複数の取引ツールを提供しています。

取引プラットフォームでは、チャート分析、注文発注、ポジション管理、経済指標カレンダーの確認など、さまざまな機能が利用できます。初めて使う場合は、デモ口座(仮想資金で取引練習ができる口座)で操作に慣れることをおすすめします。

特に重要なのが、さまざまな注文方法(成行注文、指値注文、逆指値注文など)の理解です。これらの注文タイプを適切に使い分けることで、より効率的な取引が可能になります。

デモトレードでの練習

実際の資金を投入する前に、デモ口座(バーチャル口座)で取引の練習をすることをおすすめします。デモ口座では、仮想資金を使って実際の市場と同じ環境で取引を体験できるため、リスクなしで操作方法や取引戦略をテストできます。

デモトレードでは、特に以下の点を重点的に練習すると良いでしょう。まず、チャート分析や指標の見方など、基本的な分析手法の習得から始めます。次に、さまざまな注文タイプの使い分けや、ポジション管理の方法を確認します。そして、資金管理のルールを実践してみることです。

一定期間の取引記録をつけて戦略の検証をすることも重要です。どのような状況で利益が出て、どのような状況で損失が出たかを分析することで、自分の強みと弱みを把握できます。

初心者の方が実践すべきFXでの運用のポイント

FX取引を始めたばかりの初心者が、安全に取引するためのポイントをご紹介します。

少額からの段階的な取引

FX取引を始める際は、まずは少額から取引を開始することをおすすめします。例えば、総資金の10〜20%程度から始め、徐々に取引量を増やしていくアプローチです。

いきなり大きな金額で取引を始めると、市場の変動に伴う資金の増減に心理的に対応できず、冷静な判断ができなくなる可能性があります。少額から始めることで、感情に左右されない取引判断力を養うことができます。

実績に応じた取引資金の調整方法を取り入れるのも効果的です。例えば、「3ヶ月連続で利益が出たら取引量を10%増やす」、「2週間連続で損失が出たら取引量を半分に減らす」、といったルールを設定しておくと良いでしょう。

取引ルールの遵守

成功するトレーダーに共通しているのは、明確な取引ルールを持ち、それを厳格に守る姿勢です。感情に任せた取引は、長期的には損失につながることが多いため、あらかじめルールを設定しておくことが重要<です。

取引ルールには、エントリー条件(どのような状況で取引を開始するか)、利益確定条件(どの程度の利益で決済するか)、損切り条件(どの程度の損失で手仕舞うか)などを具体的に定めておきます。

また、1日の取引回数や取引時間帯の制限、最大ポジション数なども決めておくと良いでしょう。これらのルールを取引日記などに記録し、定期的に見直すことで、取引の質を高めていくことができます。

経済指標発表時への注意

重要な経済指標が発表される時間帯は、為替相場が大きく変動することがあります。米国の雇用統計や中央銀行の金利決定など、影響力の大きい指標発表時には特に注意が必要です。

初心者は、このような指標発表の前後は取引を控えるか、ポジションを縮小するのが賢明です。あるいは、指標発表の影響を受けにくいように、十分に余裕をもったストップロスを設定することも一つの方法です。

経済指標のカレンダーは、多くのFX会社や経済ニュースサイトで提供されていますので、定期的にチェックする習慣をつけましょう。特に、自分が取引する通貨ペアに関連する国の指標には、注意を払う必要があります。

感情のコントロール

FX取引において、感情のコントロールは成功の鍵となります。特に初心者は、利益が出ると過度に自信を持ち、損失が出ると恐怖や焦りから冷静さを失いがちです。

損失後の「取り戻そう」という感情は、特に危険です。この「リベンジトレード」は、冷静な判断力を欠いた取引につながり、さらなる損失を招くことが多いものです。損失を出した後は、一度取引を休み、冷静になってから再開することをおすすめします。

定期的な振り返りで感情的な取引パターンを把握することも重要です。取引日記をつけて、どのような状況で感情的になりやすいかを分析し、対策を立てましょう。

FX取引の利益の確定申告

FX取引で生じた利益は課税対象となるため、正しい知識を持って適切に申告する必要があります。

FX取引税制

日本では、FX取引による利益は「雑所得」として総合課税の対象となります。これは、給与所得や事業所得などと合算して、累進税率で課税されることを意味します。

税率は所得金額によって変わり、195万円以下なら5%、195万円超330万円以下なら10%というように段階的に上がっていきます。最高税率は、4,000万円超の部分に対する45%です。さらに、住民税(一律10%)も加わります。

年間20万円以上の利益が出た場合は確定申告が必要です。ただし、他の所得と合算して赤字になる場合など、税金が還付される可能性がある場合は、20万円未満でも確定申告をした方が有利なケースがあります。

損益通算と損失繰越

FX取引の損失は、同年の他の所得と損益通算することはできません。ただし、他の先物取引(株価指数先物など)の利益とは相殺することができます。

また、FX取引を含む先物取引で生じた損失は、翌年以降3年間にわたって繰り越すことができます。ただし、この繰越控除を適用するためには、損失が出た年に確定申告をしておく必要があります。

例えば、今年FX取引で100万円の損失が出た場合、来年以降3年間にわたって、先物取引で利益が出た際にこの損失を相殺できます。これにより、将来の税負担を軽減できる可能性があります。

確定申告の手順

FX取引による利益がある場合の確定申告は、以下の手順で行います。まず、取引を行ったFX会社から年間取引報告書を取得します。多くの場合、ウェブサイトからダウンロードできます。

次に、確定申告書と共に提出する「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」に取引内容を記入します。この明細書は、マイナンバーカードがあればe-Taxで電子申告することも可能です。

申告期間は、毎年2月16日から3月15日までです。期限を過ぎると、無申告加算税や延滞税などのペナルティが課される可能性があるため、余裕をもって手続きを進めることをおすすめします。

まとめ

FXは、為替レートの変動を利用して利益を得る金融取引であり、24時間取引が可能で少額から始められるため、とても魅力的です。しかし、それに伴うリスクが非常に高く、慎重な運用が求められます。

成功するためには、適切なリスク管理と資金管理が不可欠です。明確な取引ルールを設定し、感情に左右されない冷静な判断を心がけましょう。また、十分な知識と経験を積むためにも、デモトレードからスタートし、徐々に実践的な取引へ移行することをおすすめします。FXの世界は奥深く、継続的な学習と経験の積み重ねが長期的な成功につながるでしょう。

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